Yasumichi Morita Art Works

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Brain

被写体には、写真家の⾃⼰が投影される。逃れようのない写真の本質を逆⼿に取って、森⽥恭通は⾃⼰の脳内を可視化する試みを⾏う。
そのために選んだ被写体は、「本」だった。池波正太郎のエッセイからアーティストの作品集まで、森⽥が⼼酔する本を積み重ねて醸される、彫刻のような存在感。
常に変化を続ける脳内が、ある⼀瞬には、そのようにしてあったのだろう。流動する思考の固定化もまた、写真が持つ重要な機能だ。
⼆次元の集積たる本を層として積み重ねることで、三次元の実像を作り出し、再び⼆次元の印画紙に封じ込める。
その往来によってあぶり出される森⽥の脳内。モノクロームによって抽象化され、際⽴つタイポグラフィーやブック・デザインが、伸縮する思考を雄弁に語る。